ごあいさつ
なぜアンチエイジング?
私がアンチエイジング医学に興味を持った理由をご説明します。
当院はおかもと内科を継承して開業しました。
多数の骨粗鬆症患者さんを継承し、治療水準を落とさないように努力して参りましたが、薬だけでは限界があるのではないかと感じるようになりました。
まず気になったのがリンの異常です。
当院ではカルシウム、リン、マグネシウムという骨に必須のミネラルを測定しているのですが、リンが高い人が多いことに気づきました。
リンが骨や血管にとって有害な老化物質であることは多くの研究で明らかにされていました。
リンの高い人に食生活をお伺いすると、様々な加工食品を摂取されていることがわかりました。
加工食品を中止していただくことでリンが正常化するというケースを多数経験しました。
リンについて調べていた折に東京の満尾クリニックのホームページを拝見し、アンチエイジングについて知りました。
アンチエイジングという言葉は知っていましたが、正直言って医学の本流ではないようなイメージを持っていました。
それはまったくの偏見でした。
日本抗加齢医学会という正統な学会があり、非常にアカデミックな研究が行われていることを知りました。
井の中の蛙が大海の広さに気づいたような感動を覚えました。
すぐに日本抗加齢医学会に加入し、できる限り多くの講習会に参加して勉強をしました。
この度、日本抗加齢医学会の専門医に認定されましたので、当院でもアンチエイジングを開始することにいたしました。
病気を薬だけで治すことには限界があります。
適切な運動と食事を行うことが不可欠です。
保険診療は、病気になったから治療するという流れです。
アンチエイジングは、病気になる前の段階で老化を防ぐという考え方です。